Xmas に送る小さな女の子の物語

  • 2012.12.24 Monday
  • 11:37
 世界中でXmasを祝う今日この日に、小さな女の子の物語を聞いてください。
 

  題名は  ”小さなチャンタラ” 。文 女子パウロ会 絵 狩野 富貴子


         

  これは、1980年に 横浜教区司祭 山口師が内戦の続くカンボジアから逃げてきた
  タイの難民キャンプで活動を行っていたときに 実際体験したできごとです。
  当時のカンボジアの人口の1/3の200万人が、同じカンボジア人に殺され、
  命からがら国境を越えて隣の国タイに逃げ込んできました。

          

  
  当時大学生だった山口氏(タカさん)は、毎日宿舎からこの難民キャンプに通い 
  土に埋められた手榴弾で大けがをした沢山の人のいる中 医者の手伝いをしたり
  食事を配ったり毎日忙しく働いていました。
  

     

  元気いっぱいでなんでも引き受けてくれる力持ちのタカさんは、キャンプの人気者。
  色々な国の人ともすぐ仲良くなり、一緒に遊んでくれるタカさんが子供たちも
  大好きです。
             
    小さい弟をいつもしっかり抱いてるチェピット。足をけがしているサンバッスン。
    お姉ちゃんの手を離さないアユータ。それから、右端の子は、とても怖いことが
    あって 髪の毛が抜けてしまったメーオ...。
   

    ところが、子供たちと遊ぶタカさんが、おいでおいでをしてもさっと逃げる子
    がいます。     
    タカさんが子供たちと遊ぶのを遠くからじっと見るだけの小さな女の子。
 

        

    すりきれたシャツを着て 髪も手足も埃だらけ。誰かが とても小さいけれど
    3歳の女の子と教えてくれました。タカさんはこの子と友達になろうとしましたが、
    タカさんが振り向くともうこの子の姿はなく、しばらくすると遠くから悲しそうな
    顔でこっちを見ているのです。

    

        

        食べ物を配るときも皆はタカさんから受け取るのに
        この子だけは誰かが代わりに受け取ってあげなくてはなりません。
        タカさんは、”僕 嫌われてるのかなあ.." 冗談をいいながら、でも
        心の中でこの子がどんなに人を怖がっているのか、そして本当は
        この子がとても寂しくてみんなのそばへ行きたいのだということも
        わかっていました。

         あるときタカさんは、この子と一緒に逃げてきた
       あるおばあさんから詳しい話を聞きました。
       この子の名前は チャンタラ。
       小さなカンボジアの村でお父さんとお母さんとに可愛がられてれて幸せに
       暮らしていました。もうすぐチャンタラはお姉ちゃんになるはずでした。
       ある日戦争がひどくなり、この村にも兵隊がやってきて、村の人たちに乱暴し
       家に火をつけられ、村の人たちは、何ももたずに村を逃げ出したのです。
       その時チャンタラのお父さんは殺されました。
     

          
     お腹の大きなお母さんを助けてチャンタラは一生懸命逃げました。

     でもお母さんはすぐ捕まってしまい、
    チャンタラの目の前で殺されてしまたのです。
    生き残った村の人は、ひとりぼっちになったチャンタラを連れてやっとカンボジア
    の国境をこえました。
    

      あのときからチャンタラは 笑うことが
     できなくなり、大人がそばにいくと気が狂うように逃げ出してしまうのです。

     タカさんは小さなチャンタラを思い胸が痛みました。

      
     キャンプには毎日毎日爆弾からのがれてやってくる人が絶えません。
     タカさんはみんなと力を合わせて傷の手当や食べ物の用意で一生懸命です。
     みんな汗びっしょりです。
 
     こんなときタカさんは、チャンタラがどこからかじっとこっちを見ているような
     気がしました。(ごめんね、今はこの子のお世話が先なんだよ。)
     タカさんは心の中でチャンタラに話していました。

      担架を運ぶ
                          タカさんを見ているチャンタラ〜

     ここは南の国。午後はとても太陽が熱くて、誰も働くことはできません。
     太陽が頭の上でギラギラ。風もなくムンムン。汗が噴き出してきます。
     1日の1番熱い時間は人も動物も虫も太陽を避けてお昼寝します。
     木も草も..。
    

       
      始めの頃は熱さでお昼寝どころではなかったタカさんもすっかり
      慣れましたが、なんといっても一生懸命働くので この時間に
      なると眠くて眠くてしょうがなくなるのです。

      すっかりいい気持ちで眠っていたタカさんは、”夢かな?”と思います。
      お腹のあたりが妙にあたたかいのです。
      眠い目をぼんやり開けてみると.....あれれれ?

         
    

                  
                  おなかの上の子が あの小さなチャンタラと
                  わかった時のうれしかったこと!!
                       (やっと これたね!)
      タカさんはチャンタラを抱きしめたいのをじっと我慢して 心の中で
      やさしく話しかけました。(さびしかっただろう?今までよくひとりで
      がんばったね...。いつここにのっかったんだい?ちっとも気がつかなかったよ)
      タカさんは眠っているチャンタラに次から次へと心の中で話しかけます。
      可愛いチャンタラの寝顔を見ながら目を覚まさないようにタカさんは小さく
      小さく息をしていました。

      
          
       飛び跳ねて遊んだあとの子犬のようにホコリまみれの小さなチャンタラ。
       (この小さな足で一生懸命逃げてきたんだね)しみじみとタカさんは
       包むように寝ているチャンタラを見守りました。
       それから...
                    今朝 トラックでキャンプに着いたとき 陰から見ていたチャンタラ..
                    昨日もサンワン一等兵の影からタカさんを見ていたチャンタラを
       思い出すのでした。
       タカさんはお腹の温かさに包まれながら いつまでも にこにこ
       していました。


    実際の絵本はこれで終わりですが...
           この翌日30Km離れた宿泊所から朝タカさんがキャンプ場に着くと、向こうから
    チャンタラが走ってくるのです。タカさんが、膝をついて両手を広げると、
    飛び越すほどの勢いでチャンタラが抱きついてきたのです。
    そして初めて笑いました。 話をしました。
    それからチャンタラは、着替えやシャワーや食べることもちゃんとできるように
    なったのでした。

    タカさんである山口師のあとがきから一部... 
                        〜平和維持活動に関する議論ひとつ取ってみても、平和な日本に
          いると見えにくいアジアの現実。
          そんな中で、今、この瞬間にも、フィリピン、東チモール、
          スリランカ、そしてインドのどこかに第二、第三のチャンタラが、
          無言で立ちすくんでいることを、少なくても知っていてほしい〜 

   このタカさんこと山口師と長い間親しい友人である私の友人が、ふと持ってきて
   くれた一冊の絵本。
   とても頭に残り 小さなチャンタラのことが忘れられませんでした。
   実際のチャンタラは生きていれば立派に成人して子供がいてもおかしくない
   年齢になっていると思います。
   絵本には書くことのできない内容が、実際のチャンタラの体験には想像を絶する
   現実があり、それを聞いたときに小さなチャンタラを思い胸が詰まりました。
   このクリスマスの日に どうしてもこの本を紹介したくて、ちょうど日本に
   帰っている山口師に、友人を介して絵本のブログ公開を特別に了承していただき
   ました。
   とても感謝いたします。

            
   
     
             ”小さなチャンタラ”  文 女子パウロ会 絵 狩野 富貴子

 

 

 

 

 

 

 

 


待ちつづける動物たち

  • 2012.04.06 Friday
  • 00:29
 
マカドハウスの桜も満開です(疑惑は晴れて山桜でした^^)

震災から2度目の春、桜を見上げる思いも様々です。

KDPも神奈川県のセンターから犬達を保護し続ける一方、被災地の保護活動も続けています。
http://kdp-satooya.com/



被災地の動物たちを撮り続けるカメラマン、太田康介さんが
「残された動物たち」に続き、「待ち続ける動物たち」を出版されました。

  

最後のページに〜あなたにも、できること。〜とあります。
私自身も非力を嘆くのではなく、できることがまだまだある事に感謝して。

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